6. ますます元気!退職者OB組合と旅行
─ ますます盛ん!今は昔の青年諸兄たち ─
◆ 退職仲間でつくる退職者OB組合
還暦・定年を2年前に迎えて後、同じ事業職場を退職した仲間で組織するいわゆる退職者組合の仲間に入れてもらった。
長岡市を中心に、周辺の栃尾市、三島郡地域の仲間たちで会をつくっている。およそ300人の大所帯である。歴史は古く、結成して30数年が経っている。会員の親睦を主としながら、高齢化の時代、年金・福祉・医療等の問題にも関心もちながら、助け合い、励ましあい、安心して楽しい人生が送れるようにと会が運営されている。平均年齢は70歳は超えるであろうか。皆達者である。
◆ 定年後のぼけ防止に、ほどほどのお手伝い
年に一回の親睦会を兼ねた総会がある。会に入れてもらったばかりで昨年、初めての総会に出席した。20年前に退職した80代の先輩やら、喜寿を超えた先輩たちが元気にやっておられるのを久しぶりに確かめあうことができた。よく見ればさすがに顔のシワは隠せない。おつむの具合などもそれ相当に進んではいるが、一様にはつらつとしていて元気がいいことにびっくりした。10年、20年後の自分にこの元気が残っているだろうかと不安であった。会が進んで、最後に役員選出があって、なんのはずみか自分が事務局の手助けの役を仰せつかることとなった。仕事の中身もわからないながら、定年後の余生に少しは皆さんの役に立てればいいではないか、ボケ防止にもなるか?と気軽に引き受けた。
ひとまずの仕事が会報誌の編集だった。会員の近況や、会の活動状況、はたまた高齢化社会の関連問題を情報として伝える仕事である。会は、四半期に一度、30人の幹事会の集まりがあって活動提案の検討の後の懇親会の楽しみもあって盛況である。定年後の余暇の仕事にほどよい務めかと納得している。
◆ 飛騨高山〜信州小布施を巡る会員旅行を楽しむ
会の活動のメーンイベントは一泊2日の会員親睦旅行である。去る3月末、第9回目の旅行が飛騨高山〜信州小布施を巡るコースで44人の参加を得て実施された。旅行は毎回盛況で、今年は女性の参加も7名あってなごやいだ雰囲気がよかった。しかも2日間、絶好の天気に恵まれ、春陽穏やかな日本海の海原と、銀雪輝く北アルプス高峰の眺望を満喫でき一同満腔の元気を得ることのできた旅でした。
80歳代の参加も2名。平均年齢は70歳に近かった。退職してすでに10数年の先輩が大半。でも道中のバスの賑やかさと缶ビールとワンカップの消化スピードは若者以上。皆達者である。酔いの効果もあって盛り上がりかっての交流が再開、誠に有意義だった。年に一度の再会で、お互いの元気さの確認と日頃の活躍の成果(生きがい)?を語り合うのも長生きの一つかも知れない。
◆ 会員の関心、やっぱり今の年金改革問題
定年後、健康で安心して暮らせる基盤の大元は財政だろう。定年で仕事を断たれた身では、頼りの元は永年つみあげた結果のささやかな年金だけ。その年金改革なるものがいわゆる小泉改革として俎上にあがっている。掛金を年々段階的に引き上げ、反対に給付額を引き下げようとするするもので、この行く末が会員の最大の関心事となっている。先の年金課税強化とあいまって弱いものへのしわ寄せが深刻なのである。
国会審議のこのさなか、小泉内閣の閣僚の7人が国民年金未加入、未払いであったことが発覚!いまさら釈明に追われている姿が無残である。まったく聞いてあきれる。国民年金保険料滞納者が4割もあるとしきりに批判していた張本人たちがこのていたらく。国民の不信感は頂点に達したといっていいだろう。不信感はますます拡大するばかり。この先いったいどうなることだろう。寒々する思いがする。
◆ 公的年金課税強化撤回請願、否決される
年金改革が論議される少し前、もう一つの高齢者いじめの法案が国会で決定されている。いわゆる「公的年金控除」と「老年者控除」の廃止による4,000億円の増税案である。我が会も地域高齢者団体と連携して「年金課税強化の撤回を求める請願要請」を長岡市議会に求めたところ16:16の可否同数となって、結局議長裁定で否決となってしまった。高齢者にとってなんとも冷たい仕打ちとしか言いようがない。
世の中ますますすさんだ様相を呈しているが、足腰が弱って行動力がにぶってはきているものの、身に降りかかる災禍はやっぱり自ずから払う力が必要だと感じた。閣僚たちの年金未加入・未払い問題の露見でようやく国民の関心が高まったが、年金改悪案はずっと前から用意されていたはず。やっぱり日頃から関心を持って見つめていくことが痛感させられる。
わが退職者の会も親睦が主ではあるが、時々は時事問題にも関心をもって行動ができるようにしたいものだ。
トップへ
前 へ
次 へ